別子銅山上部鉄道廃線跡を歩く

別子銅山上部鉄道廃線跡単独,廃線跡

別子銅山とは、足尾銅山(栃木県)・日立銅山(茨城県)に並んで、日本三大銅山のひとつ。別子銅山は愛媛県新居浜市にあり歴史も長く、1691年(江戸時代後期)から1973年(昭和48年)まで283年に渡り採鉱された。 そして開鉱から閉鉱まで住友が鉱山を経営していた。

現在は別子銅山のために切り開かれた山には誰も住んでいない。大昔には銅や生活物資は「仲持」と言う人の力によって運ばれていた。その後、仲持ち輸送は牛車にかわり、鉄道や軌道などにかわっていったのである。

東平歴史資料館にあった仲持ちの人が担いでいたレプリカ男性は45kg 女性は30kgを背負って険しい山道を運搬した。展示品は30kgの重さを体感できる。ちなみに担いでみたけど腰が砕けそうです。

改めて昔の人はすごいなですね。こんなモノを背負って何十キロも山を登って行くのだから。

僕も仲持の気分になって上部鉄道を歩くかぁ~と言っても重さが全然違うし距離も5km程だし。 スタートはここ銅山峰ヒュッテ。ここは上部鉄道の角石原駅(ヒュッテが駅舎だった)がありここから上部鉄道は石ヶ山丈まで5500mを走っていたのである。

ヒュッテ前からは雲が無ければ眼下には新居浜市内が見える。それにしても思いっきり晴れて来てるし・・・これなら先に西赤石山へ登り翌日に上部鉄道を歩けば良かったと後悔する。

この場所から西赤石山へアクセスは容易なので変更は可能なんだけど東平の駐車場を出る際に余計な荷物をほとんど車に置いて来たんです。気分を切り替え上部鉄道を堪能しようっと決めた。

スタートしてすぐに先程の合流地点に出る。左に下って行けば東平へ行く(登って来た道上部鉄道は真っすぐ進む。

西赤岩山・東赤岩山の分岐。どんだけ右へ進みたいか。もう諦めよう。

上部鉄道には22ヶ所の沢渡りがある。大きい沢からこんな小さな沢まで。

木製の橋が架けられているが腐ってそうで怖い。

この100年で橋脚も倒れてしまっている。

コチラは木の橋が腐って崩れ落ちている為、鉄の足場で迂回路が作られている。

銅山峰ヒュッテを出発してぐるっとまわっている。ちょうど正面に銅山峰ヒュッテが見えた。コレだけ歩いてもほとんど同じ高さにヒュッテが見える。さすがは鉄道廃線跡だ。汽車がのぼれるゆるい勾配でゆっくり石ヶ山丈へ下って行く。

千人塚

ここはかつて山中で行き倒れた無縁の旅人等を埋葬したものといわれ、この辺を古くから千人塚と呼んでいるそうだ。毎年かかさず盆の供養がつづけられている。

土砂が積もったせいなのか今では普通の登山道の様な幅しかないところもある。

唐谷三連橋

上部鉄道廃線跡のハイライトでもある「唐谷三連橋」ひと際、存在感のある橋だった。

とにかく広角レンズじゃないと収まりきれない。人間ズームが必要なくらいだ。ココも橋の上は通れず、沢へおりて迂回する。

渡り切ったところから橋の上部を撮影。もう少し後ろから撮影すれば良かったかな。

別子銅山廃線跡のハイライトの唐谷三連橋を見て大満足。そのまま下山してもいいくらいだ。いや、それは勿体ないので終点の石ヶ山丈駅まで歩こう。 

立派な吊り橋が出現。コレがかなり揺れてまた楽しい。大きな橋のわりには名前がついていなかったように思う。 足場が敷かれて補修されている。

完全に天気の読み間違いです。この先は雲が近づいて来ているのでしばらく歩けば雲の中に突入するだろうな。

これもココ100年間で落石したんだろうな。上を見上げればコレくらいの大きな岩が不安定になっている。今にも落ちて来そうな感じだ。

雲海がかなり広がりそろそろ雲の中かな? 

裏谷

小さな橋を渡る。

七釜谷

ここも通れないので沢に降りて迂回する道がある。

なかなかいいフインキだ。

唐谷三連橋に次いでいい橋じゃないかな。 

緑のトンネル。とにかく一直線。ここ上部鉄道廃線跡はとにかく開けた場所がないので風景は楽しめない。まったく無いことはないのですがあっても視界も狭い場所が数カ所のみ。基本的に木々に囲まれたルート。真夏ならつらそうだ。 

一本松停車場

左に行けば一本松社宅前を通り東平の駐車場まで一気に下る事が出来る。

保線小屋

一本松駅周辺にあった保線小屋。今は建物の跡形もない。 

給水タンク

さらに給水タンクもあり。ここで機関車に給水していたんでしょう。一本松駅はちょうど中間地点

第二岩井谷

工事現場で見かける鉄の足場が敷いてあるので安心して歩けます。

第一岩井谷

やはりあった第一岩井谷。コチラは橋が通れないので迂回する。

ココは少し開けており東平(パーキング)が良く見えます。

紫石

紫石。横文字の方がええんちゃうの。パープルストーンとか。けどなんで紫色なのかも説明書きがあれば良かったな。

ここが上部鉄道最大の切り通しか?と言われても木が邪魔でまったくわかりません。

コレが当時の写真。後ろの車両の1番前に乗っているオッサンの位置くらいから撮影したのがさっきの写真。

そろそろ終点も近いです。あともう少しだ!と言ってもまた一本松まで折り返さんといけません。

地獄谷

お~怖っ。

索道場

ここまで来たらあと少しや! 

終点:石ヶ山丈停車場

やっと到着!終点の石ヶ山丈停車場。この先も山道が続いていますが、廃線跡はここまで

当時のプラットホームも残ったまま。色々見てまわりたかったけど止まるとブゥ~ンと蜂か何かがうるさいので適当に切り上げた。

来た道を戻り一本松停車場まで引き返す。そこから一本松ルートで東平へ下る。このルートが狭い上にすごい急坂・・・雪でもないのにアイゼンが要りそうなくらい。途中で一本松社宅跡を通り東平へ下った。

歩いた距離11.4㎞