銅山峰ヒュッテ

2021年11月10日

タイトルだけを見れば鉱石でも掘りに行ったんか?と思われそうです。実は今から118年もむかしに愛媛県新居浜市の角石原(銅山峰ヒュッテ1100m)~石ヶ山丈(850m)の5500mを走っていたわが国初の山岳鉱山鉄道である。 蒸気機関車2両が交代で貨車4~5両を連結して、1日6往復していた。

沿線は断崖絶壁の連続で、カーブが133ヶ所、谷渡り22ヶ所あり、今もレンガ造りの橋脚が残っている。わずか20年そこそこの1911年10月7日に廃止。ちょうど廃止から今年は100年目なのである。偶然だった。行きたいと思いながら半年がたった。

直前まではバイクで行くと決めてましたがジャンボフェリーのバイク料金と普通車の料金の差があまり無かったので車で行くことにした。 

深夜1:00神戸(三ノ宮)発のジャンボフェリーにのる。高松港には早朝5:00の到着。深夜便にも関わらず乗客は多い。横のおっさんのイビキが酷く船内も暑かったので結局は一睡も出来ないままです。到着30分前に少し寝れたけど有名なジャンボフェリーの音楽で起こされる。

夜明け頃はすごく天気が良くて今日は絶好の登山日和だと思ってたら現地に到着するとくもり変わっている。今にも雨が落ちて来そうな雲ゆき。銅山峰ヒュッテにテントを設営しそこから西赤岩山に登る予定でしたが山頂は思いっきり雲の中です。西赤岩山は明日にして先に上部鉄道廃線跡を歩いた方が良さそうだが明日はもっと天気が崩れる予報なので。

テン泊は諦めて日帰りにすることにした。ピークハントだけが目的なら行ける所まで登って無理なら下山と決行出来るけど、ピークハントだけが目的ではなくいい景色が眺めたい。ただそれだけなのでガスって少し先も見えない山なら中止した方がいいと判断し上部鉄道だけ歩いて今回は日帰りにした。まずは銅山峰ヒュッテを目指す!

登山口から5分程行くと芝生の綺麗な広場に出る。 

この綺麗な芝生の広場にはかつて東平採鉱本部があったそうだ。

広場を奥まで通り過ぎると第三通洞がありその左横に登山口がある。

石畳の登山道を登っていく。ココからヒュッテまで約1時間

最盛期にはこの山奥に一万人の人が暮らしていたと言う。驚きだ。

馬の背ルートへの分岐

馬の背を通っても銅山峰ヒュッテには行けるがそのまま直進した。 

鼻歌を歌いながら登ってたら上部鉄道廃線跡の合流地点に着いた。この先を少し行くと銅山峰ヒュッテがある。あと少しだ。それにしても蜂がウザイ。

合流地点にあった看板。かつての上部鉄道の写真。よくこんなところに鉄道を通したモンだ。それも工事着工から完成までわずか1年と言うから更にビックリ。この切り通しの写真は有名だ。

銅山峰ヒュッテ

標高1100mにあるヒュッテ。ヒュッテの奥さんが畑の手入れや薪を割ったりしている。ここの御主人は数年前に無くなられその後も奥さんが1人でヒュッテを守っているそうです。 

ヒュッテ横の第一通洞の近くにテントが張れるスペースがあり、このような看板が設置されている。本当ならココにテントを設営して荷物を置いて小さいリュックに荷物を詰め替え西赤石山へ登り翌日に上部鉄道廃線跡をノンビリ歩く予定だっただけにとても残念だ。

とりあえず長くなるので上部鉄道廃線跡の記事は別記事で書くことにしました。