多田銀銅山+津坂トンネル(くろまんぷ)ツーリング

2024年10月3日

日曜日は天気も良さそうだし、ずいぶん涼しくなってきたので、久々に山でも行こうかと思いましたが、来週、山行予定が入っているので、それなら計画していたツーリングに行くことにした。

当初は日曜日・月曜日でツーリングキャンプに行く予定でしたが、月曜日の健康診断が午前中の方がいいとの事で、ツーリングキャンプは10月に延期にした。

今回のツーリングの目的は以下の通り!

  • 歴史を感じる観光スポットを見学
  • 現役の石製トンネルとしては日本最古級のトンネルをバイクで駆け抜ける
  • 10円握りしめて125ccで有料道路を爆走する

歴史を感じる観光スポットとは、兵庫県河辺郡猪名川町にある「多田銀銅山」です。

別に銀や銅に興味がある訳では無く、ただ、ここには多田銀銅山遺跡の中で唯一、坑道内を見学できる「青木間歩まぶがあるので、歩いてみたかったので行って来ました。

今回のツーリングコース

自宅~多田銀銅山 距離42.4km
多田銀銅山~津坂トンネル(通称くろまんぷ)距離9.4km
津坂トンネル(通称くろまんぷ)~自宅 距離77km

帰りは寄り道をして、有料道路(水色線区間)を走って帰りました。

総走行距離:128.8㎞ 平均燃費:52.4㎞

多田銀銅山遺跡 悠久の館

駐車場は「悠久の館」に数台と、写真右に見えている小高い場所の悠久広場にあります。

日曜日とあって家族連れが結構いました。悠久の館横の駐車場はすでに満車。

開館時間午前9時~午後5時
休館日毎週月曜日
*月曜日が休日の場合はその翌日
12月29日~1月3日
住所兵庫県川辺郡猪名川町銀山字長屋前4番1
TEL/FAX072-766-4800

さすがに1人でコレで記念撮影する勇気はないな・・・

館内には色々と、資料や展示物があるみたいなので、入ってみます。

坑道をイメージしたゲートをくぐります。

撮影許可とか面倒なので、ここから先は撮影していません。

鉱石の展示、銀銅山の資料などがたくさん展示しており、なかなか楽しめました😜

ただ、1人で見ているのは僕だけでしたけど・・・

そうそう、入館は無料ですよ!

代官所(役所)跡

建物のテラスへ出ると、正面に「代官所跡」が見えます。

CHECK!

寛文元年(1661年)、銀の鉱脈の発見を契機に設置されました。発掘調査の結果、江戸時代末期の役所建物跡や階段跡などが見つかりました。

どこにどの建物が建っていたのかその形跡すら無いので、サッパリですが、かろうじて石垣だけは残っている。

ちなみに対岸へは「危険のため立ち入り禁止」となっている。

悠久広場

悠久の館のすぐ前にある悠久広場へ行ってみた。

階段をのぼると大きな広場となっており、右手奥には駐車場がある。

左手には明治時代に建設された堀家製錬所跡の6基のレンガ構造物が残っていた。

周りにはたくさんの案内板がありましたが、すべて読むのは大変だった😥

悠久の館~青木間歩

バイクの駐輪場は見つからなかったので、悠久の館横にある公衆トイレのあるスペースの端に駐めました。

悠久の館から青木間歩まで、約600m歩いて行きます。

歩き出してすぐのところに、数軒の民家が点在していましたが、廃屋となった家が多い。

民家前の水路の水はすごく綺麗だ。

歩いていてもすれ違うのは、遺構見学者ばかりで住民の方は誰も居ない。

悠久の館から6分ほど歩くと、右に小さな橋が架かっており、案内板には「青木間歩⇒」とある。

案内板通りに橋を渡ると山道になり、気持ちがいい。

このまま舗装道を進んでも青木間歩へ行けます。

ようやく暑さも落ちつき歩いていてもすごく気持ちのいい時期になりました。

青木間歩までほとんど平坦な山道です。

青木間歩

多田銀銅山以降には3つの坑道が残されていますが、唯一、坑道内を歩けるのはココ、青木間歩だけなんです。

外から入口を見るだけではわかりませんからね。中に入れるのはありがたいです。

CHECK!

周囲にアオキが茂っていたことからその名が付いたといわれています。見学坑道は昭和期に削岩機を使って掘り進められたもので、その途中で江戸時代に採掘された手掘りの坑道堀を見ることが出来る。坑道の上には、近世初期の露頭掘りも見ることができます。なお、坑道は江戸時代には間歩と呼ばれていました。


見学時間:午前9時~午後5時
閉鎖日:年末年始(12月29日~1月3日)
アクセス:悠久の館より北へ600m
見学料:無料

鉄骨で頑丈に補強されているので、安心して入って行けます。

補強は入口から数mだけでした。

中は照明もあるので、明るい。外気温と10度くらい違うので、ヒンヤリして気持ちがいい🎵

坑道内の温度は18度でした。

下ノ廊下の高熱隧道とえらい違いですねw

170㎝の僕でも真っすぐ立てば、頭が当たるほど天井が低いところが多いので、注意が必要。

行き止まりにはフェンスがしてあり、掘りかけた跡のようになっていた。

岩を見ていてもよくわからないので、折り返して坑道の外に出た。

露頭掘りの跡

青木間歩の坑道横に「露頭掘り跡」の案内板があり、階段を少し登れば行けるみたいなので、行ってみることにしました。

これが、露頭掘りかぁ~ サッパリわからん・・・

青木間歩~瓢箪間歩

舗装道に出て右手に綺麗な野尻川を見ながら北へ進む。

青木間歩から最奥の瓢箪間歩まで約700m歩きます。

たまごパック誕生の地

へぇ~ たまごパックってこんな山奥で作られていたんだ。今はココでは作られていないみたいです。

たまごパックが出来る前はどうやって持ち帰っていたんだろうか・・・気になるな。

日本鉱業(株)多田鉱業所跡

もう、藪っていて何もわかりませんw

マップの写真を見ると、当時は相当な規模で、こんな山奥でも労働者で賑わっていたんだろうな。

CHECK!

昭和19年(1944)から昭和48年(1973)まで日本鉱業(株)が、瓢箪間歩周辺で銀銅の採掘を行いました。建物は現存していませんが、基礎の石積が残っています。

多田銀銅山大露頭

こちらは説明では無く、注意勧告ですw

昔は登ったり滑ったりして遊んだ人も多かったんかな?

舗装道を歩いていると、突如ハゲ山が出てくるので、すぐにわかります。

う~ん、僕もハゲ山を見たら登りたくなってきた・・・タイホされるのでヤメとこ。

CHECK!

大露頭は瓢箪𨫤の鉱脈が地表に現れているもので銀銅の品位は低いですが、鉱脈の様子をわかりやすく示す露頭として重要です。

国史跡、町指定天然記念物

台所間歩

台所間歩は坑道内に入ることが出来ません。入口すぐのところで崩落しているのがわかる。

CHECK!

江戸時代の文章には言い伝えとして豊臣秀吉の時代に大坂城(現大阪城)の台所(財政)を潤すほど銀銅の産出量があったことからその名がついたと記されています。

国史跡

瓢箪間歩

瓢箪間歩も同じく坑道内に入ることが出来ません。

右の石垣も安土桃山時代のモノなのかな?そーだと、凄いんだが。

俺ならこんな大発見したんだから褒美くれるなら金以外は受け取らんけどなw

見所もたくさんあり楽しかったが、何より気候も良く、森林浴気分で歩けたのがすごく気持ち良かった🎵

ここから悠久の館まで1.3㎞ほど歩いて戻りますが、まったく苦になりません。

ただ、歩いてすぐにお腹が痛くなり、今にでも〇〇〇が出そうな勢い・・・途中にトイレはない😱

とにかく違うことを考えて気をそらそうにもまったくの無意味。野〇ソも考えたが、早足で何とか悠久の館まで持ちこたえた。

モノを出した後はメチャクチャすっきり!久々に味わったこれだけのスッキリ感🎵

スッキリしたので、悠久の館の自販機でコーヒー飲んで次へ向かいまーす!

くろまんぷトンネルへ向かう

今日はホンマに天気がいい。

朝は肌寒く、バイクに乗ってる時はソフトシェルを着用してたけど、昼になると気温も上昇して半袖でちょうどいい感じだ。

県道12号線をそれて細い道をのぼって行きます。こんな田舎道をノンビリ走るのも気持ちがいい。

津坂トンネル(くろまんぷ)

軽自動車1台分の狭い道をクネクネのぼって行くと、津坂トンネル(くろまんぷ)に着いた!

高さ制限バーに「ぶらさげ禁止!!」と注意書きがあるので、ぶら下がって記念撮影する人が多いのかな?と、思ったけど、帰宅して調べると、どうやらこのバーに自転車のサドルを引っかけて記念撮影しているらしい。

木津から林田に通じる津坂トンネルのことです。 明治14年(1881)に柏原村の福井伊之助が工事費1,175円で請け負ったのですが、固い岩盤、所々にある軟岩の崩壊で、大変な難工事となり、工費の不足は柏原の人達が私財を投げ打って完成させ、明治の隠れた偉業といわれました。 別称「くろまんぷ」の元となった岩肌は、現在コンクリートで固められ見えませんが、周囲の様子から当時の苦労をしのぶことができます。 石製トンネルで現在も使用されているものの中で、日本最古とも言われています。

出典:兵庫県猪名川町

トンネル内で道がうねりながらカーブしているところがたまらない。

石積みがまた歴史を感じますね。

トンネル内の照明は白い壁に反射してかなり明るい。下手な高速のトンネルより明るいかも。

日曜日なのにまったく誰も通らないので、自由に記念撮影が出来る。

出口の方を見ると、自転車乗りの方が待っているような感じだったので、急いでトンネルを出た。

自転車乗りの方の撮影を待って、僕もお決まりの撮影😀

結局は2往復しましたw ここから三田市の方へ抜けて、有料道路を走って帰るとします。

125㏄バイクで有料道路を爆走!

兵庫県には125㏄でも走れる有料道路がいくつかある。

その内のひとつ「六甲北有料道路」を走ってみました。

今回は「長尾ランプ」「吉尾ランプ」まで走りました。

料金所です。125㏄バイクで料金所はなんか違和感ありまくりです。

そして、なんと通行量は「10円」w 同じ区間を普通車で走ると「160円」、軽自動車・自動2輪(125㏄以上)だと「110円」となる。125㏄バンザーイ!

125㏄でも普通に車の流れについていける。何より道が綺麗で走りやすい。

最近は三重・鈴鹿方面の山を計画してると、どうしても名阪国道を走らないと時間が掛かるので、泊まりか山行コースを見直すかしかない。

車で行けば済む事なんだけど、車はオモシロくないし、何よりソロで行く場合はガソリン代が高くて・・・

やっぱ、車検無くてイザという時には高速を走れる250㏄のスクーターがいいよね。

まだ購入して1年半なので、嫁には言えない・・・2年点検で消耗品の交換がそこそこ出てくると思うので、そのタイミングで嫁に相談しようかな。その前に中型の免許取りに行かなきゃw

最後に・・・

今回は気候も良くてツーリング、遺跡見学もすごく気持ちが良かった。

多田銀銅山は見所も多く、山の中にあるので単に観光スポットだけでは無く、森林浴も楽しめる場所だと思います。そして、駐車場含めすべてが無料なのも有難いですね。

無料で見学して、帰りに「道の駅いながわ」でたくさんお金を落としましょう!