やっと行けた!暴風の神仙平【テント泊】
最高点の標高: 1693 m
最低点の標高: 702 m
累積標高(上り): 2053 m
累積標高(下り): -2055 m
当初は木曽駒ヶ岳~空木岳の縦走予定でしたが29日のお天気がかなり怪しくなり急遽(前日)に行先変更。前日の夕方までなかなか決まらずドタバタでした。
代替え案は阿弥陀岳、石鎚山縦走、神仙平、静岡県の山など。前日ドタバタなので近い方がいいし神仙平へ行きたかったのでこの機会に神仙平へ行くことになりました。
大塔の道の駅で待ち合わせ予定でしたが168号線が一部全面通行止め(迂回路あり)でしたので天川川合からまわる事にした。それにしても七面山登山口まで遠かった~
林道最後までいちおう来れました。前回は途中で道路が陥没しており通行できず急遽「釈迦ヶ岳の赤井谷」へ変更したな~ 僕らの車以外に他府県ナンバーの車が1台駐車しており用意して先に出発された。装備からして日帰りな感じだったので七面山ピストンかな?
いきなり渡渉から始まる。くるぶしくらいの深さがある。
林道を歩いて行くと大きな崩落ヵ所があった。ここは少し要注意場所でした。左下は写っていませんがずっと下まで崩落しているので足を滑らせるとただ事じゃありません。
無事にみんな通過してながーい・ながーい林道を歩いて行きます。風もかなり強くて木々がザーザー唸っている。
天気はイマイチよろしくありませんがまたまたよろしくお願いします。
えっ!?奥駈の稜線みたら霧氷?新緑に山桜に霧氷まで見れちゃうなんていいじゃないですか~ これでお天気良ければサイコーなんだけどね。
【七面山登山口】
ここまで4㎞ありました。明日の下山はここから降りてきます。ここから先の林道は少し下りになります。
ここはさっきに比べたらマシだな。
神仙平が見えてきた~(林道から)
ホンマ長いわ。この林道・・・絶対1人で来てたらイヤになって帰ってたわ。
曇っててキレイじゃないけど手前に新緑、その向こうに山桜。そして1番奥には霧氷。贅沢すぎるぅ~
七面谷を渡ります。
【林道終点】
ここからカラハッソウ谷へ降りてもいいけどゴロゴロで歩きにくそうなので右側から山へ入って行く。
苔むしていいフインキ。よく見たらテープが数か所あったけど見つけにくいので左側にカラハッソウ谷を見ながら進めばOK!あとは歩きやすい場所を選んで歩くだけ。
テープも無く踏み跡も無く人に合わない。そんな山を久しく歩いてないのでとても気持ちいいです。
もう少しで神仙平かな?
谷の真ん中で立っている古木。ここに立ってたのか?それは無いか・・・それなら流れて来てここにうまいこと立って止まったのか?この先で右側が明るくなっているところがあったので明るい方向へ登って行く。
お~ここだ!ここだ!風がメチャクチャ強い。このあと休憩してると僕でも吹っ飛ばされそうになったけど横にいたくみちゃんは体重も軽いので怖かったんちゃうかな。
【神仙平】
ようやく来れた♬ 晴れてたらこの時期すごく気持ち良さそうな場所なのにな。とりあえずどこで奥駈に出るか・・・地図見たらコルになったところが低いしその方向は見た感じいくぶん傾斜も緩いように見えたのでそのコルを目指す!
グローブしてても指先が悴んでくるやん。GWの大峰でグローブが要るなんてってkatsuちゃんも云ってたけどホンマやで。冬に逆戻りやん。
寒いけどココでちょっと休憩です。katsuちゃんは今日もザックが重そうやな。あまりにも寒いのでソフトシェルでも着ようかと思ったけど、この後、奥駈への登りを考えたらまた暑くなると思ってヤメタ。
奥駈への急斜面を登る。まだ比較的登りやすい(踏ん張りやすい)斜面なので歩きやすい場所を選んでコルを目指す。
奥駈に出たぁ~♬ ちょうどコルにジャストミート!!黄色い天理大のプレートもあるので間違いない。ここは奥駈。
やっぱちゃんとした登山道は快適だね~ 今日の宿泊地「楊子ヶ宿小屋」を目指す。
楊枝ノ森の少し手前。この辺もテント適地って感じだけど今日みたいな日は風ボーボーでえらい事になるやろうな。このあと楊枝ノ森を東側から巻くんだけど巻道はまったく風もなく小鳥も鳴いてたな。巻道は春で稜線が冬だったw
楊枝ノ森の巻道が終わると右手に七面山が見えた。
ここを左に曲がれば・・・
【楊子ヶ宿小屋】
今日は小屋泊の人も居るみたいだ。小屋の前には子供がウロウロしていた。果たして幕営スペースはあるのだろうか。
ありました♬ 小屋裏のスペースには誰も幕営していなかった。えのさんはまさかのフライシート忘れです。普通テントはセットで収納するのになんでフライシートだけ忘れるん?
みんなに新しいULの形だのフライだけ売っただのフライ使ってヘンなプレイしただのフライ1枚でかなり盛り上がりました。そんな僕もテントシューズを忘れてきてしまった。そしたらえのさんが・・・
「えーよ、だいじょうぶ!」
なんの根拠があって大丈夫というのかわからなかったが俺も忘れたから大丈夫!の大丈夫だったらしいΣ('◇’*)エェッ!?
今夜はカレーにした☆小屋は1Fが満員で2Fは若い子だけだったので聞いたらOKだったんで2Fへお邪魔させていただきました。
小屋がエライ静かで今にも寝そうな勢い。まだ午後7時にもなってないのに。しゃべるのもあまり大きな声出されへんし極めつけはコレです。
床に隙間があるので吹きこぼさないように皿で受けてジップロックの袋を熱湯に入れたまま20分も持つ羽目に。手を離すと水嵩が増えてすぐに吹きこぼれちゃう。なんとも気を遣う小屋だこと。
飯が1番疲れる時間となってしまった。飯も食べ終わり小屋の中は静まり返っていたので中へ入らず小屋の前でずっと寒いなか3人で話してた。
テントに戻ったんは何時頃だったかな~ 覚えてないわ。テント内はちょうど0度。夜中は風がボーボーでテントもかなりしなっていたよ。明日は風がおさまるといいのにな~
【2日目】
目が覚めたらやたらテント内が明るかったんで外に出てみたら雲一つあれへんやん。 サイコー!!
昨夜の風ボーボーでもフライ無しの欠陥住宅はビクともしなかったらしい。寒くなかったんやろか。
おはようございます!一緒に水場までついて来てくれました。
片道5分くらいの場所に水場あり。ちょっと下るけどね。
2日前は雨降ったにもかかわらず水が細い。根気よく待ちます。
テン場から大普賢岳も見えてました。
撤収完了!今日は天気もええし風も弱いね。んじゃ、行きましょうか~♬
小屋から奥駈に出るとこれから向かう七面山が見える。南側は絶壁やな~
集合写真にはえのさん写って無かったけど健在デース★ じゃ、今日はえのさんが先頭でレッツゴーです!
ええとこやな~ 昨日も通ったんやけどガスって見えへんし寒さで必死やっつたからな~ こんなええ場所なんや。
正面ピークは楊枝ノ森。朝イチからあれ登るんか?山と高原地図にはトラバースするように道が書いてるよ。まぁ前回の御池岳で山と高原地図でえらい目に遭ってるしな。そやけど朝イチからどうしても登りたくない気持ちが強く道が無かったけど歩きやすいのでトラバースしてみることにした。
少し登って左へトラバースする。
【 楊枝ノ森 】
結局トラバースは先の方で不安な箇所もありだんだん足場も悪くなってきたので途中からピークへ向けて登る事にした。結局登るなら最初から登れば良かったよ。
楊枝ノ森のピークからは明星ヶ岳、八経ヶ岳、弥山が見える。ぐるり360度展望が素晴らしいね。南を見れば釈迦ヶ岳もすぐ近くに見える。
大峰来たらどうしても探してしまう金剛山と葛城山。自宅もそっち方向なのでついつい探してしまうんだよね。
楊枝ノ森から七面山へ下ります!踏み跡は薄いですが尾根を外さなければ大丈夫。
この天気にかっちゃん+くみちゃんも朝からご機嫌だ★
踏み跡は薄いが途中でこんな立派な標識がありますw
【七面山東峰】
東峰と南峰のコルに到着した瞬間・・・途中で休憩した場所にかっちゃんがカメラ忘れたって!無事にカメラは回収できました。
【七面山南峰】
コルでザックを回収し南峰に到着!!またここにザックをデポって空身でアケボノ平らへ次回のテン場下見へ行きます。
空身は楽チンだ!正面ピークは槍ノ尾ノ頭で、その手前の草原に見えるところがアケボノ平です。
ワンダホーな風景にみんなご機嫌
こんな素敵なところが大峰にもあったんや~ 写真だけでは伝わらないモノがあり過ぎです。南側には正面に釈迦ヶ岳がドーンと鎮座し孔雀岳・仏生ヶ岳の奥駈の稜線が全部みれちゃうわけ。サイコーすぎるテン場やな。
この辺が平坦で1番いいやろ。なんか四国の山みたいやな~ 今度ここでのテン泊がサイコーに待ち遠しい。次回は無理してでも三脚+一眼持ってこな。槍ノ尾ノ頭は今度テン泊に来た時に散歩がてら登ればいいや。
くみちゃん。なんか吠えてるのかな
左が釈迦ヶ岳で真ん中のなだらかなピークは古田ノ森やな。いつまでもここに居たいけどそろそろ南峰に戻って下山しよか。
南峰から七面尾の鞍部まではこれぞ!大峰って感じの道でした。こんな木の根っこがずっと七面尾の鞍部まで続いている。いい加減歩きにくいし下りでは面倒だな。
七面尾の鞍部に到着!この少し手前で3人の若者パーティーとすれ違う。ルート上で挨拶するのは昨日から初めてだ。ここで休憩しているとオジサンがまた登ってきた。ここから25分下ると林道に出る。道はジグザグ下って歩きやすい。
一気に下って林道へ!
林道に出て休憩ちゅう。新緑がとても眩しい。昨日のこの辺は寒くてたまらんかったのにね。みんなここでほとんど水分無くなり途中の滝で水分補給。
新緑の中ながーい林道を気持ちよく歩きます。
やっと、やっと車を停めているところに着きました!この林道が無ければなぁ~ 皆さん、お疲れさまでした♬当初の予定の中央アルプスは残念でしたが29日は中止にして正解だったかもしれませんね。
これからも無理せず楽しい山行して行きたいですね。かっちゃん、えのさん、くみちゃん、いつもありがとうね★ GWのいい山行が出来ました。そして残りのGWも楽しんでください。