そうだ!石鎚山に行こう(東陵コース)

タイトルは思いつきのような感じのタイトルですが計画実行まで2カ月掛りました。

今回、石鎚山登山は初めてですが、表参道成就コース東陵コースで登って、表参道成就コースで下山します。

直前までの計画では22:40分に南港発のオレンジフェリーで東予(愛媛県)→バイクで石鎚山ロープウェイ→登山→下山後に高松までバイクで移動→ジャンボフェリーで神戸→神戸から自宅までバイクで移動。仕事もあるので出発~帰宅まで24時間以内にしたい。少々無理があるかもしれないけど。

昼間の堺市ポタリングから帰って来て用意をする。その後は家族と近くで夕食。夕食を済ませ帰宅後、すぐに出発。大阪南港までは10kmチョイ。途中でガソリン満タンする。(500円)22:00少し前に南港に到着。乗船手続きを済ませてバイクの乗船場所で待機。今日は節約遠征なので2等寝台にした。6500円+バイク3000円 合計:9500円。

合計距離: 14.11 km
最高点の標高: 1973 m
最低点の標高: 1269 m
累積標高(上り): 1846 m
累積標高(下り): -1845 m
Download file: ishiduchi01.gpx


今日はココで寝ます。写真を撮ろうとカメラの電源入れたら電池が入ってない(涙)もしかして忘れた??おまけにSDカードもない。さ・さ・さいあくだ!

幸い蛍光灯の下にはコンセントがあったので少し安心した。乗船後すぐに風呂に入ってダウンロードしてきたあしたのジョー(アニメ)みながらいつの間にか寝てた。

翌日の6時10分に東予港に到着。東予港から石鎚山ロープウェイまでは21kmほど。走っていると標高が高くなるにつれ肌寒くなったのでウィンドブレーカを着た。ロープウェイ入口前に駐車場がありバイクはいくら?と聞くと200円安いのでここに停めた。

駐車場から坂道を登って少し行くとロープウェイの駅があった。駅に着くとオッチャンがすぐに出発します!急いでキップ(往復1900円)を買って飛び乗った。山麓下谷駅の標高は455m。ここから標高1300mの山頂成就駅まで一気に運んでくれる。

このロープウェイは最急勾配が約37°、高度差900mと使い甲斐がある。下から登山道があるけど山頂成就駅まで片道3時間30分歩かなければならない。時間に余裕があり成就社にある旅館で1泊出来るならぜひ、ロープウェイを使わずにここから歩いて登って行きたい。

速い!結構スピード出てる。進行方向右手には西条の街や海も見えてくる。

あっという間に標高1300mの山頂成就駅まで運んでくれた。時間は7分くらい??駅には温度計があったのでみたら23度。使えないカメラをリュックり入れて登るのはイヤなので駅にあったコインロッカーに着替えとカメラを預けた。少しは身軽になった。

駅から成就社までは砂利道を20分登らないといけない。準備運動にはちょうどいい感じやね。

ほぼピッタリ20分くらいで成就社に着いた。食堂や旅館がたくさん。お店は開いてて朝食なども食べれるみたい。素晴らしい天気やし!最高です。この辺は下山後にゆっくり探索しようと思う。ここから本格的な登山道の入り口です。

ココが登山道の入り口。

ここ成就社の標高は1400m。単純計算あと580mを登ればいいだけだと思ったがちょっと違った。せっかくロープウェイ下車後、成就社まで20分掛けて稼いだ高度がここから八丁と呼ばれる場所まで下りなのだ。八丁の標高が1300mなので100m下ることになるって言うことは帰りヘトヘトやのに最後の最後で100mの登りが待ち構えていると言うことやね。

では、行ってきまーす!

門をくぐるといきなり下っていきます。下りが全然嬉しくないです。

グラフの左が(成就)八丁が現在地になります。ちょうど標高100m下ってきました。

八丁から登りになり少し頑張って登ると緩やかな場所になりまた一気に登りなり登ると「試し鎖」がある。石鎚山の登山ルートには4箇所の鎖場がある。その中でも何故かこの「試し鎖」が1番長く74mある。

ちなみに次の一の鎖は33m その次の二の鎖は65m。そして最後は三の鎖68m。なんで肩慣らしで一番長いんや?よーわからんがとりあえず登ってみた。岩が濡れてて時々スリップしかけるがホールドする場所も多く問題ない。向かって左の鎖が上りで右の鎖が下り。石鎚山はおのぼりさんおくだりさんと言った方がいいのかな?

鎖を登り切ると「前社ヶ森」と言う岩峰のピークだ。小さなピークで数人居ると満員状態。結構絶壁のところもあって下を覗くとちょっとゾッとする。

鎖を降りようとすると先の若い2人の男性が「コイツどんくさいんで先にどうぞ」と言われたが、先に降りてどんくさい奴が上から降って来ても困るんで「いえいえ、お先に・・・」と言って丁重にお断りした。降りる方も特には難しくはないが最後は飛び降りるといった感じでしか降りれそうに無かったので飛び降りた。

試し鎖を下ると目の前に前社ヶ森の売店がある。屋根が低いので立ちあがる時に2度も頭をぶつけてしまう。先の若者じゃないけど俺も結構どんくさい奴なんだなぁ。売店にはカップヌードルやうどんなどの軽食もあり。

気になったのは「不動の力水」だ。ワンカップほどのガラス瓶に入れられた水だったが結構いいお値段に諦めた。節約遠征だからヤメタ。

夜明峠まで来ると目の前に石鎚山が!?ガスって見えない。晴れてたら素晴らしい景色が目の前に現れたんだろうな。

緊急ヘリポートまであるんや。コレのお世話にはなりたくないですよね。

先には二ノ鎖小屋も見えてきた。あの手前に鳥居があって土小屋ルートの分岐がある。もうちょいだ。

今回はこの周辺の下見を兼ねて石鎚山へはるばるやって来たのだ。いい休憩場所なのかたくさんの人がここで休憩している。

本来のコースはここまま二ノ鎖を登り木製の階段を登り続けて三ノ鎖を登れば山頂でここまでくれば山頂は目と鼻の先なんだけど僕はここから土小屋ルートへ進む。

石鎚山のメインルートを外れて土小屋ルートを進んで行く。ここからまたしばらく下る。何メートルくらい高度を下げただろうか。山頂を目指しているのに高度を下げるのはキツイ。結構下ったぞ。最終的には120mも下った。

土小屋ルートの分岐点から1km歩いたところでベンチのある「東稜基部」に到着。ここから東稜コースを歩いて山頂を目指す。ここは2008年10月号だったかな?山と渓谷にも掲載されたコース。難易度は高めだそうですが、いつ今度また石鎚山へ来れるかわからないので今回トライしてみようと思った。

ネットでの下調べでこの看板は確認済みなのでルートはあっていると安心した。通行禁止の看板を無視して進む。(ここから先はくれぐれも自己責任で)

とにかく草を掻き分けて進む。胸元近くまで深い。草で足元が見えにくいので掻き分けながら足元を確認しながら進まないと段差があってつまづいたりすべったりしてキケン。足元悪いはルートはわかりにくいは一気にのぼりだし・・・挙句の果てには誰もいないし。

延々こんな感じの道です。四つん這いにならないとクリア出来ない倒木も多くその都度リュックに縛っているストックがつっかえたり。さすがに修行の山です。ササは露でビチョビチョで足元もヌルヌル。滑り止め付き100円手袋もビチョビチョになるが素手でササをつかむと切れる恐れがあるし外せない。

ササを持ちながらじゃないと到底登れないこの場所。かなりの勾配。高所恐怖症の人なら後ろを振り向けば卒倒しそうな高度感。そして極めつけがこのルート初めてで誰も歩いていない。

その上ガスってくる。今にも雨が降り出しそうな。

まだまだ続くよササ道。先に見えている場所は左がすぐ崖。ササを掻き分けず足を斜面に踏み込みスリップしたらまず助からない。慎重にササを掻き分けながら足元を確かめて進む。

この岩と岩の間の笹道を登っていく。スリップしてササから手を離せばジ・エンド。

ササ道を登り切るとようやくここでササともお別れ。コレから東稜コース最大にオモシロくて難関な岩場区間に入って行く。まずはこの痩せ尾根をカニの横ばいでクリアする。通過するまで雨降るなよ~

この岩場をルンゼが突きあげた場所までカニの横ばいで進んで行く。高度感はあるけどホールドする場所が多いのでそれほど不安ではない。

カニの横ばいも終わり、ルンゼのてっぺんから下を撮影。落ちたら・・・1000%助からんね。ここを過ぎれば目の前には南尖峰(標高1982m)渋い岩場をよじ登って一気に山頂へ。山頂の一歩手前に明らかにオーバーハング気味の岩を登らないといけない。

最後の岩場はどうやって登るか少し考える。結局はリュックを降ろして飛び乗った。すぐ後ろは絶壁だけど少し余裕があるので安心。ここら辺の高度感はすごいモンがある。晴れてたら最高だろうね。

南尖峰はもう目の前。景色も見れず雨が本降りになって来たのですぐに天狗岳を目指す。雨で岩場がかなり滑りやすい。天狗岳にはカメラを持った中年のおっちゃんが1人だけ居た。

天狗岳登頂!

何も見えない。雨は本降りになってきたのですぐに弥山へ行って山頂でメシや!!

雨の弥山到着!

少し雨が弱まったけど相変わらず何も見えません。

腹減ったので雨宿りを兼ねて山頂山荘で食事をすることに。

親子丼セット(味噌汁つき)900円を頼んだ。腹減ってるから美味しいです。食事を済ませて外に出るともうほとんど降っていない。通り雨だったんかな?

ちょっと晴れ間も出てきた。このままガスが取れたらいいのにな。

天狗岳も一瞬ガスが取れて見えたけどすぐにまた見えなくなる。

いっこうにガスもとれそうにもないし時間もないから下山する。下山はメインルートで。

土小屋ルートの分岐点まで降りてきた。登りはこのまま左折して土小屋ルートに進んだ。

最後に八丁の登りを登って終了。ここからロープウェイ駅まで20分下って終わり。この後、高松までバイクで走ってフェリーで帰宅する予定でしたが時刻表みたら神戸着が23:50やん。

F1が見れない。それに疲れているし高松まで120kmもバイクで走るのもしんどいので、西条市内のビジネスホテルに泊まって翌日帰宅することにした。やはり日帰りは難しいな。

朝10時に西条市内のホテルを出発。高松港に着いたのは13:15 3時間以上もバイクに乗ってた(汗)ガソリンはレッドゾーンに。カブの場合はレッドゾーンでちょうど残1リットル。1ℓあれば60km走るから神戸~自宅まで十分持つだろう。

こんぴら2と言う船に乗った。コレが思ってたより豪華やん。神戸までの4時間これならいいやろ。売店でさぬきうどん食ったけどヌルイ。途中で小豆島に寄港してどっと乗客が増えた。通路にゴザを引いて寝ころぶ人までたくさんいる。難民船かよw

楽しい休みはアッと言う間やね。明日からまた仕事かぁ。

明石大橋をくぐって

19:45に15分遅れで神戸港に到着。ここから43号線をひたすら走って自宅に到着。ガソリンはもった!さすがはスーパーカブ。1回しかガソリン給油していない。燃料:500円のみ。

疲れました。

石鎚山単独

Posted by 登山好人