厳冬期の稲村ヶ岳でテント泊しました

当初はみんなでテント泊に行くつもりでしたがbp-hiroさんのお仕事の都合でbp-hiroさん、kakaさんは翌日に日帰りで登って来ました。

合計距離: 9.71 km
最高点の標高: 1619 m
最低点の標高: 886 m
累積標高(上り): 1476 m
累積標高(下り): -1134 m
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山行データ
  • 【山名】 稲村ヶ岳
  • 【標高】 1726m
  • 【山行日時】 2015年2月3日~4日
  • 【天気】 3日(曇り・山はガス)・4日(快晴)
  • 【メンバー】 登り:えのえのさん、僕  下山:bp-hiroさんkakaさん
  • 【歩いた距離】 13㎞

母公堂に到着すると他府県ナンバーのキャンピングカーと乗用車が停まっていた。もしかすると先行者がいてトレースあるかも。パッキングしてみると鍋と鍋の具材が重くなり年末の八ヶ岳より重量増となってしまった。

トイレを済ませパーキング入口のポストへ登山届を入れ出発!パーキング代1日/500円は下山後にまとめて1000円払う予定。

【9:57】 登山口
ここは登山口が近いからいいね。パーキングから30mほどで登山口。薄っすらと踏み跡があるのでやはり先行者がいるみたいだ。

明日登ってくるhiroさん、kakaさんが気づいてくれたらいいんだけど・・・「えの」「登山好人」「ゆるけい」など落書きして遊ぶ。

去年に比べると雪が少ないうえにトレースもあるので楽チンだ。

去年はこの辺すごく積雪があったので右の尾根を登って行った。ここまで来ると第一目的地の「法力峠」まですぐだ。

【11:10】法力峠
コースタイムより10分ほどオーバーだけどザックの重量を考えたらまずまず調子よく来れている。当初はここまで1時間40分くらいみていた。

いつの間にか小雪もやんだ。この辺のトラバースはなんてことない。ほんの挨拶代わりといった感じか。

稲村ヶ岳の夏道にはこうした鉄製の橋がいくつか架けられている。最初はアイゼン装着だと歩きにくくてウザい存在でしたが後々この橋が安全地帯になるとは・・・

傾いた小屋で水分補給。ココからも尾根に登れるがこの先もトレースがあるので夏道を歩くことにした。

まだまだこの辺は余裕でゆっくり登っても14時には十分テン場へ着くだろうと予測

えのえのさんも元気です!

段々とトラバースの厳しいところが多くなる。テント泊装備のザックで通過するのは結構怖い。雪の重みで垂れ下がった木がザックに当たりバランスを崩しそうになる。

【12:15】 マンモスの木

ココはキツカった~ もう、緊張の連続で尾根道(冬道)を進めば良かったと何度も後悔した。

ここも危険地帯。この先、左方向、谷をあがるようにトレースがついていた。この辺まで来ると稲村小屋まであと、数百mもないだろう。夏道もトレースがあったのでとにかく夏道を進んだ。 

が、この先更に難しい箇所があり、えのさんがぷち滑落した。続いて僕も乗り越えた瞬間に太い木に手をかけた瞬間に木が折れてぷち滑落。もう、死んだと思った瞬間だった。幸いすぐにとまって口の中を切っただけで済んだ。とりあえず二人とも息を整えてから再スタート。

前方の崩れた橋の手前がキンキンに凍っている。見た目にも一面黒光りして危ない。右下には木があるけど小さい木なので滑落しても止められない。ココまで来るとほんの少し先が稲村小屋だ。

とにかく戻るにしてもまたあの危険な箇所を通過して谷をあがって尾根にあがるか・・・それともこの辺の急斜面を攀じ登って強引に尾根に登るか。

強引に攀じ登ってみたけどキンキンに凍っていてアイゼンのピックを打ち込みながら登る。気分はアイスクライミング。などと余裕をこいている場合じゃない。下から見ると傾斜が緩そうに見えたけど実際にこの重いザックを背負って登るのはそんな容易なもんじゃ無かった。 

下を見ると滑落したらどこまでもどこまでも落ちちゃうんだろうな。これ以上登るのは危険と感じてバックしようにもまた下るのが難しい。万が一滑落しても木でなんとかとまるように木をめがけて下った。

そんな事を二度もしながらやはりこの辺から尾根に登るのは難しいと判断し、また、あの危険個所をどうにかクリアして谷を登ろうと谷まで戻ることにした。

余裕で稲村小屋につくハズでしたが目と鼻の先で夏道が進めず滑落したり、急斜面を登ったり、ココまでかなりの時間が経過した。もはやビバーグする場所を探さなアカンかなと思ったり。

どうにか危険個所をクリアして谷を登って行くがヘロヘロな体に追い打ちをかけるような急傾斜。最後の方は10歩登れば休憩してたんじゃないかな。どれくらいの時間掛かったのだろうか。 

ようやくピークに着いた!!ここからUターンするように尾根道を進むが色んな方向に足跡がついていたのでGPSを見ながら忠実に稲村小屋に続く尾根を歩く。

【16:29】 稲村小屋到着
なんとか生きて稲村小屋に着いた~(大げさ?)なんと予想をはるかに超える6時間30分。こんな事なら法力峠から尾根道歩いていれば今頃テントで寝てたかもね。まぁ、とにかく寒いし早いこと整地してテント張るべぇ~!!

テント設営してテント内に入ると急に緊張がとけて眠たくなってきた。テント内は-5℃。今日は僕がえのさんに鍋をご馳走した。鍋をご馳走するわ!と言いながらも1人用の鍋しか持っていなかったので急遽、大きめの鍋を2日前に購入した。

豚しゃぶに鱈も投入!鱈がまたウマいんだな~ 僕はもう、お腹いっぱいだ。最後にうどんが残ってしまったけどえのさんが平らげてくれた。良かったよ、帰りの荷物にならなくて。さて、明日は8時過ぎにhiroさん達が登ってくるので明日の為にゆっくり寝ますか。

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おはようございます!夜中にヘンな夢を見て2回ほど目を覚ました。昨夜の最低気温はテント内で-14℃か-15℃だった。ご来光まで少し時間あるな。

外に出て軽い運動をしてみる。外はまったく風がない。風がないと暖かく感じるな。

おっ、御来光だ♬

えっ~ 最高のお天気やん♬

えのさん。おはよーございます。
このあと、えのさん特製のホットサンドを頂いた。これがまたウマいんだよね。この為に専用の道具まで担ぎ上げてくれていた。食うことに専念してついつい写真を撮り忘れてしまった。ごめん。。。

稲村小屋からの眺め。遠くには葛城山、金剛山、二上山、生駒山までも見える。

小屋は天井まで埋まっている。

すごい!冬の稲村ヶ岳は最高です★

山頂方面にはトレースがない。この積雪でトレースが無ければ大日のトラバースも相当大変だろう。昨日の滑落の事もあって行く気が無くなった。とりあえずhiroさん達が8時30分くらいに到着予定で登ってくるので待ってそれからみんなの判断でもいいかも。まだ、時間もあるしテントでゆっくりした。

風がほとんどないので入口を開けておいても寒くない。テントに入って少しすると外で声が聞こえた。hiroさん、kakaさんが到着した。登りだした時間とルートを聞いてこの時間に到着とははやい!

まぁ、とにかく温かいモノをのみなはれと、温かいお湯でお・も・て・な・し (古)

一気に記事を書こうと思いましたがもう少し長くなるのでこの辺で一旦終了!結果的には今回も山頂へは登っていません。hiroさん達と合流してここ稲村小屋前でロープワーク教室を開催して頂きました。

また、山頂へ行けず・・・いえいえ、

「楽しいと思ったところが山頂です!」

次回は稲村小屋前でロープワーク教室を開催していただいたのでその様子を記事にしました★

同行者さんのブログ