救助要請寸前!? 赤井谷 【大峰】

2023年9月18日

合計距離: 4.27 km
最高点の標高: 1429 m
最低点の標高: 1036 m
累積標高(上り): 584 m
累積標高(下り): -464 m
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山行データ
  • 【山名】 赤井谷
  • 【標高】 1060m(入渓地点)
  • 【山行日時】 2016年9月11日
  • 【天気】 晴れ
  • 【メンバー】 かっちゃん+ハッスン+登山好人
  • 【歩いた距離】 ?

9月に入り今年の沢もそろそろ終わり。先週は愛知川へ行く予定が台風で中止。今回も予報では雨でしたが直前で晴れに変わった。

つーさんが急遽仕事で参加出来なくなったのでかっちゃん+ハッスン+僕の3人で前夜泊で行って来ました。トリコニ60にテント泊装備を入れ沢用のザックと2つ担ぎかっちゃん号で迎えに来ていただいたのでマンション下へ降りる。

久々にテント泊装備のザックを担ぐとまたテント泊をしたくなりますね。

釈迦ヶ岳の狭い林道をクネクネ走ってようやく到着!登山口で幕営も考えましたが他の登山者の迷惑になるので少し下ったスペースに幕営しました。

まずはきゃんぱーい♬ やっぱ前夜泊にして正解だ。気持ちよくてたのしいです★標高は1300m地点。薄手の長袖で十分でした。

おでんは温まります。2回ほど虫がダシに特攻されたけど煮沸消毒だ!気にしないw なんかチョロチョロと色々食ってしまったな。シェラフはモンベル#7これもベストチョイスでした。

ちょうどいい感じで快適に眠れたね~ 宴は1:00過ぎまで続き明日の為にお開きとなった。今回もまたまたオモロイ話し満載で寝るのが惜しい。

かっちゃんは飲みたらないのかテント内でちびちびやってたw そんなかっちゃんも満たされたのかイビキが聞こえてきた。そのすぐ後に僕も寝ていた。

おはよー★ 朝からとても気持ちよいお天気です。ジッとしてると暑いです。

久し振りにこのテントを使いました。シングルウォールは設営メチャはやいね。8年前に購入しましたが加水分解等も無くまだまだ使えそうです。以前は狭いと思ってたけど今回はあまり狭さを感じなかった。痩せたんかな?

幕営地から撮影。すぐ上にトイレもあり登山口もすぐそこだ。とてもいい場所に幕営出来たよね~

ほなぁ~ 今日もお二人さん。よろしゅうーお願いします♬

思ってたより登山口のパーキング空いてるね。いつもは満車でかなり下の方まで駐車しているのに。登山口はライトバンの左です。

朝一はしんどいね~。かっちゃんはなんか辛そうです。一つ目のピーク(P1434)からは下りなのでがんばろう★

P1434

この看板裏(危険)の方へ進みます。

途中トゲトゲの木があったり大変でしたが踏み跡はついており特に危険なところは無かった。

コル

ここから左の急斜面を下って行く。標高150mほど下ると傾斜はゆるくなってくるので最初だけ気をつけて下る。

2年前に来た時より踏み跡はシッカリある。こういう時こそ鉄ピン入り地下足袋の出番なんだけど今日はスニーカーなんです。

傾斜がゆるくなるとココは素晴らしい森となる。紅葉の時期はきっと素晴らしいだろうね。

かっちゃんは心拍数が激しく下りでもかなりしんどそう。足元もフラフラで何度もスリップして大きな声が出る。かっちゃんの体力はちょっと深刻な状態になりつつあった。

赤井谷へ到着!降りやすいところから沢へ降りた。

沢へ降りて少し休憩した。沢へ出るとかっちゃんの体力も少しは回復すると思ったけどかっちゃんに聞くとかなりしんどいらしい。ここから千丈平まで突き上げるには3時間~4時間ほど掛かる。 

エスケープルートとしてこのまま並行して登山道があるので登山道を歩いて深仙小屋へ行くことは出来るが同じくらい標高を登らなければならず深仙小屋から登山口までは2時間はかかる。

敗退となれば来た道を戻った方がはるかに時間的にはやい。かっちゃんにどうするか決めてもらうことにした。返事は敗退でした。

かっちゃんも僕らの事を気にして敗退の返事を出すのもかなり勇気がいった事でしょう。でも、かっちゃんが「敗退」って口に出すくらいなのでかなり体調は深刻だったと思う。みんな一緒に行ってるんやから全然気にしないでいいよ!当たり前の事なんやから。

ここからまた標高400mほど登り返さないといけないので少し長めに休憩する事にした。せっかくなので赤井谷の水で顔を洗う。反対側の前鬼川に比べて全然ぬるいよ。前鬼川はなんであれだけ冷たいんやろうね。かっちゃんも少し落ち着いたので登り返します。

かなりペースを落とし超マチコペースで登ってても気がつけばこれだけ差がひらく。ホンマにツラそうだ。あまりにもツラいのでかっちゃんのザックはハッスンが背負う。 

男前なハッスン!!

2年前にまっちゃんのザックを背負ってたアレやね!!女性にだけやと思ってたけどハッスン優しいね。時間は十分あるのでゆっくり休憩しもって登りましょうね。

5分ほど登って休憩を繰り返しながら登る。ハッスンが後ろから完全にサポートしてくれている。じゃ~僕は少しでも歩きやすい場所を探すわ。

この辺がMAXにしんどかったんちゃうかな?かっちゃん流にいえば必死のパッチとかいうやつやなw 顔色もちょっと悪く吐きたいけど出ないみたいで苦しそう。

ハッスン~ みずぅ・・・すぐさまハッスンがかっちゃんのザックからボトルを取りだしかっちゃんに渡す。完全に24時間マラソンのサポート役やねw そのうち足をマッサージせなアカンのんちゃう(笑

サポート役になったハッスン。本当にご苦労様でした。で、僕はと言えば少しでもかっちゃんが歩きやすい道を選んで・・・とかエラそうな事を抜かしてたのに痛恨のルートミスです。

途中で左俣へ入らないといけないのが右俣へ入っており途中までルートミスに気がつかなかった。おかしいと思ったのが下りはまったく沢に水が流れてなかったのに途中で沢に水が流れてたからおかしいと気がついたがそのまま登る。足元も悪いところも多々ありしんどいかっちゃんに申し訳ない。

途中で尾根に乗った方が歩きやすいと思って尾根に乗っかる。この尾根に乗るところも少しヘンなルートで申し訳なかった。休憩中にかっちゃんがあのまま沢を遡行してたら間違いなく

救助要請してたわって・・・

それだけ状況は深刻でした。

しかーし・・・稜線まで近いんだけど辺り一帯すべてトゲトゲの木のブッシュでまわり込むようなルートがあればいいんだけどそんなルートはない。

どれ程このトゲトゲの木が続くかわからないがとにかく先に突っ込んで様子見に。すると少し登れば少なくなるのでちょっと我慢だ。かっちゃん+ハッスンも突っ込んでくる。聞こえるのは「イタっ・痛い」と悲痛な声だけ。ホンマにごめんね。

メインルートに出る。それも出てきたのは最初の分岐(P1434)のすぐ先だ。ここから少し登ればP1434なのでそれ以降はゆるい下りだからかっちゃんもここまで来れば後は楽だろうと思ってた。

正面辺りから出てきた。

P1434

ここでまた少し休憩。ほぼ平坦な歩きやすい登山道になってからも状況は変わらずかなりしんどいらしい。

とうとうこの辺で耐え切れずに嘔吐してしまった。出すもん出したら少しは楽になると思ったけど変わらずしんどいみたいだ。

何度か休憩を入れてその都度嘔吐を繰り返し、下山後は入浴いいから病院へ直行しようかとハッスンと話しをしたくらいだった。

P1434からかなり時間を掛けてようやく下山。とにかく無事に下山出来てホッとした。着替え中もかっちゃんはツラそうだ。車に乗ってシートを倒しても楽にならずずっと呼吸が荒い。マジで心配になった。

途中で「車停めて!!」

道路脇でまた嘔吐するかっちゃん。あまりのツラさに林道で寝るかっちゃん。写真に撮るのはかわいそうかなって思ったけど元気になれば笑い話のネタになると思ってね★

風呂に入れば少し楽になるかもしれないというので予定通り「夢の湯」へ行くことにした。しんどかったら休憩の間で寝た方が車よりいいだろうしね。

入浴したらやはり少し楽になりでも食欲は無いとの事だったので僕とハッスンは食事に。その間に休憩の間で寝ててください。食後戻るとかっちゃんは気持ちよく寝てたので僕もハッスンもいつの間にか爆睡してた。

爆睡してたら先に起きてたかっちゃんに起こされ寝たらスッカリ良くなったみたい★ほんま良かったよ♬ その後も助手席で元気だったのでもう心配いらない?ハッスンを降ろした後は自宅までかっちゃん1人だったので心配だったけど無事に帰宅出来て安心しました。

一時はどうなるかと思ったけど無事に下山出来て本当に良かった。また、いつでもリベンジ出来るので来夏でも行きましょう!ハッスンにも色々お世話になりました。次回は年末なのかな?また秋頃でも予定あえばご一緒しましょう。

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