恐るべし! 冬の氷ノ山

2023年12月14日

たかだか標高1500mの山!?舐めてはいませんでしたがさすがは日本海側の山。そして現地のおっさんの話でもこの日はかなり積雪があったそうな。そんな日にえのもんさん+僕+涼さんと行って来ました。えれぇこった~を通り越してえらいこっちゃ~ウェザーだった。

合計距離: 9.14 km
最高点の標高: 1464 m
最低点の標高: 766 m
累積標高(上り): 862 m
累積標高(下り): -862 m
Download file: hyounosen2015.gpx
山行データ
  • 【山名】 氷ノ山
  • 【標高】 1509.6m
  • 【山行日時】 2015年1月10日
  • 【天気】 雪
  • 【メンバー】 えのもんさん+僕+涼さん 
  • 【歩いた距離】 9.1km

3年前にも同じコースを歩いていますが前回は途中敗退。

中国自動車道の山崎ICを降り29号線を北上する。山崎IC手前から雪が降り続き、29号線を北上すると道路も雪で真っ白だ。長い間、前を走っていた車が目の前でスピン!!運悪くちょうど対向車が来てたけどギリギリで接触回避。最後は歩道にバンパーをぶつけてストップ。その後もすぐに走り出したのでドライバーには怪我が無かったみたいだ。

氷ノ山スキー場のパーキングに車を停める。 1日/600円

スノーシューも担いで出陣!

リフトで楽チン♬ リフトトップまで2回乗り継ぎます。前が見れないくらいの降雪です。

えのさんも必死

ちょっと歩いて次のリフト乗り場へ。途中で間違って中間地点で降りてしまったらオッサンにメッチャうっとおしい言い方で「ここちゃう」、「登山者は上や!」と・・・怒られた。

リフトトップ

さっきのオッサンと違ってこちらのおじ様はとても友好的♬ リフトトップにBCの若者がスノーシューを履いて準備していた。トップから先はまったくトレースが無い。偵察に入っていくと腰上までズッポリはいって身動きがとれない。大丈夫だろうか・・・

僕たちもスノーシューを装着してスタート。

BCの若者が先行する。少しの間はドロボウした。その後はみんな交代でラッセルして行く。とにかく雪が深い。スノーシューを履くと沈み込みは少なくなったけど急登区間はやはりワカンの方が登りやすい。急登区間はワカンの涼さんに頑張ってもらう。

えのもんさん。ガンバレ!!

やっとの思いで細尾根のところまで来た。以前は左側に雪庇が張り出していたところだ。

この辺でまた若者に交代。京都から来ていた若者で連休中に氷ノ山、大山、伊吹山をまわる予定だと話してた。さすが若モンは元気やな。羨ましいよ。

コレで晴れてたら最高だろうね。目の前にピークまで登ると比較的緩やかになり稜線に出る。ココまではほとんど風も無く雪も止み足元以外は問題ナシだったけど・・・

稜線に出るとやっぱり視界がかなり悪い。3年前より状況はかなり悪い。ココまで来れば避難小屋はすぐ近く。確か右手の方向だった。

前方にぼんやり赤い屋根が見てた。はやくあの建物の中へ入りたい。でも、やっぱ赤って結構、目立ちますよね。

もうちょい!みんな死ぬなよ~ 

はよ入ろ!!!登っている最中はだんだんと明るくなってきたので少しだけ期待したけどなんてことはない。 

ふぅ~ 中はしあわせです♬ 時間的に山頂往復は難しいかも。そして何よりこの状況じゃとてもじゃ無いけど山頂へ進むのは厳しそう。とにかくお湯を沸かして暖かいお餅入りのスープをって、飲んでみるとなんか酸っぱい。そんな味かと思ってすべて飲んだ後に気がついた・・・

水やと思って買ったのは

「天然水のオレンジ 」

また、やってもうたがなぁ~

以前も同じ失敗をしている。去年2月の虚空蔵山でいろはすのオレンジを水だと思って2本買っていた。この時はお湯を沸かす前に気がついて結局ご飯を食べていなかった。 水と同じ場所に置かれているのでついつい間違えてしまう。二度ある事は三度・・・三度目はいらん 。気をつけなあかんな。

気を取り直して出撃!この展望台までやっとの思いで来たけどココで・・・撤退!!

ここから氷ノ山山頂まで2.4kmもある。この状態で進めたとしても2.4kmの道のりを往復するには時間と気力がない。引き返すにもトレースが無い。とにかくGPSで確認しながら戻る。

年末の赤岳以上の暴風が襲い掛かり吹き飛ばされそうになる。すぐ後ろのえのもんさんが話しかけるがすぐ後ろなのにまったく気がつかない。どうにかこうにか三の丸避難小屋が見え「避難」することにした。 中に入って・・・ えのもんさんが一言。

コレがほんまの避難小屋やねと。よけいに寒くなりましたw 中にいると外の強風が聞こえるが中はまったく快適。BCの若者はわさび谷からちゃんと降りれたのだろうか。人の心配するより自分の心配をした方がいいかもね。

とりあえず樹林帯まで行けば安心だ。でも、樹林帯まで距離はしれているがこの状況だとそこそこ時間掛かる。ましては視界はほぼゼロ。GPSだけが頼りだ。さて、行きますか!

ここは樹林帯へ入ってすぐのところ。吹き飛ばされそうになりながらもGPSを握りしめ進んで行くと途中でトレースを見つけた。あとはトレース追うだけなので少し気が楽になる。樹林帯に入ればもう安全だ。樹林帯に入る手前でBCの若者と遭遇。彼らもわさび谷へと辿りつけなくて引き返したらしい。

トレースは残っているところもあるけど無くなっているところもある。途中、尾根が分岐しているところがある。ついつい真っ直ぐ行ってしまいがち。分岐で一応、確認すると左の尾根だった。確認して良かったよ。まっす進んでも降りれない事は無いかもしれないけどこの積雪だとどうなったるかわからない。左の尾根に進むとまたトレースがあった。

リフトトップ

リフトトップまで下って来ました。帰りはリフトでサクッと下る予定が・・・オッサンに聞いたら「下りでの乗車は許可取れてないのでダメ」って。仕方ないので歩いて下る。コレがまた最悪なのだ。

誰も滑ってないので普通に腰まで沈んでしまう。急な下りだからまだマシだけどしまいに股関節が痛くなってくる。それに雪崩が怖くなるほどの雪量に傾斜だ。

えのさんの自撮り棒で記念撮影

下山

なんとか入山届の下山時刻に間に合いました。帰りは近くの温泉に入って山崎IC近くの王将にて反省会。稜線での暴風で体が投げ出されそうになった時は生命の危機もいっしゅん感じましたが色んな意味で本当にいい経験になった。

日本海側の氷ノ山、大山など低山ですがひとたび天候が悪化すると3000m級の山に匹敵するというのも身を持って感じました。コレに懲りずにまた行きましょう! 

山は天気のいい日ばかりじゃないしね♬

同行者さんのブログ